mk家の食卓は、いつも戦争! 特に夕食の時間は、お母さんと子どもたちの静かな(?)攻防戦が繰り広げられます。
こうちゃん(7歳)
「うーん…このピーマン、ちょっと苦いなぁ。お母さん、もうちょっとだけ残してもいい?」
真面目で優しいこうちゃんは、一応頑張って食べようとします。でも、苦手なものが出ると途端に慎重派が顔を出し、お皿の上でピーマンをフォークでつつき始めます。お母さんが「残さないの!」と言うと、ちょっぴり泣き虫な一面が出て、目に涙をためながらも「だって…」と小さな声で反論します。でも、結局は妹たちのお世話をする優しいお兄ちゃんだから、いっちゃんやたまちゃんが残しているのを見ると「ほら、いっちゃんも食べなきゃダメだよ」なんて言いながら、結局自分も頑張って食べたりします。
いっちゃん(3歳)
「やだー! プリンセスはピーマン食べないの!」
プリンセスが大好きないっちゃんは、テーブルに着くなり「今日のドレス、かわいいでしょ?」とお披露目から入ります。そして、苦手なものが出てくると「プリンセスは食べないの!」とすぐに怒り出すのがお決まり。お母さんが「食べないと大きくなれないよ」と諭しても、「いっちゃんもう大きいもん!」と反論。でも、お母さんが「じゃあ、このニンジンはピンクのハートだよ?」なんて言うと、気持ちの切り替えが早いので、「ほんとだー!」と目を輝かせ、意外とパクッと食べたりします。
たまちゃん(2歳)
(じーっとお皿の野菜を見つめ、プイッと顔をそむける)
きょうだいで一番賢いと評判のたまちゃんは、言葉はまだ少ないものの、食卓の空気を察知するのが得意。お母さんが「はい、たまちゃんもパクッ!」とスプーンを差し出すと、まずは人見知りのようにスプーンから顔をそむけます。しかし、いっちゃんがおかしな顔をして「たまちゃんも食べるー?」と声をかけると、途端にお調子者が発動! ニコニコしながら口を開け、兄や姉が「えらいね!」と褒めると、さらに調子に乗ってもう一口。でも、すぐに飽きて「あー、うー」と甘えながらお母さんにしがみつき、甘えん坊を発揮します。
母(38歳)
「もういい加減にして! 早く食べなさい! 遊んでる時間ないでしょ!」
優しいママでいたいと願うお母さんですが、食卓では常に子どもたちに怒ってばかり。「もういい加減にして!」が口癖で、子どもたちがなかなか食べないと、つい大声が出てしまいます。こうちゃんに「なんで残すの!」、いっちゃんに「プリンセスでも食べなさい!」、たまちゃんには「ちゃんと口開けて!」と、まるでバトル漫画の主人公のよう。
しかし、ふと我に返ると、こうちゃんのピーマンを小さく刻んでみたり、いっちゃんのためにブロッコリーをツリーに見立ててみたりと、時々子供達と同じレベルになって遊ぶことも。「これで食べれるでしょ!」と意気込むも、子どもたちが食べないと、ため息をついて「もう知らない!」と匙を投げることもしばしば。まさにやる時はやるやらないときはとことんやらない、そんなお母さんです。
食事の攻防戦、開始!
「みんな、ご飯にしようね〜!」
お母さんの明るい声で夕食が始まりますが、静かなのは最初だけ。
こうちゃんは、鶏肉を小さく切ってお箸でつまむものの、隣のピーマンには視線もやりません。「お母さん、これ、もうちょっとだけいい?」と、控えめにピーマンを指差します。
「ダメ! 全部食べるの!」お母さんの声が響くと、いっちゃんが「やだー! プリンセスは緑色のもの食べないの!」とフォークをカチャカチャさせます。
「いっちゃん、プリンセスでも栄養摂らないと元気出ないでしょ!」お母さんも負けじと言い返すと、いっちゃんはプイッと顔をそむけ、たまちゃんはそんな様子をじっと見つめ、小さく「うー…」とため息をつきます。
「たまちゃんも! ほら、お魚だよ、おいしいね〜」お母さんがたまちゃんの口にスプーンを持っていきますが、たまちゃんは固く口を閉じ、首を横に振ります。「もういい加減にして! 食べないと大きくならないよ!」
こうちゃんが「いっちゃん、少しだけでも食べようよ」と優しく声をかけると、いっちゃんは「こうちゃんも食べなさいよ!」と反撃。こうちゃんは「僕は食べるもん!」と言いながらも、ピーマンはまだお皿の上。
お母さんは「もう! こうちゃんもいっちゃんもたまちゃんも、全員お皿ピカピカにするまでおやつなしだからね!」と最終兵器を出すも、子どもたちはあまり効いてない様子。たまちゃんは「あうー!」と声を出しながら、お母さんのひざに抱っこをせがみます。
結局、お母さんはため息をつきながら、こうちゃんのピーマンを小さく小さく刻み、いっちゃんのブロッコリーをうさぎの形に整え、たまちゃんには「これ、おいしいね、もぐもぐ」と自分の食べているものを口元に持っていって見せるのでした。
「ああ、今日も疲れた…」子どもたちが食卓を離れた後、お母さんは深いため息をつくのでした。
mk家の食卓の様子、いかがでしたでしょうか? こんなおもしろい場面は、mk家では日常茶飯事かもしれませんね。