コロナワクチン抗体価の減少速度について(ちょっと残念)

皆さんは新型コロナワクチンの3回目の接種を終りましたでしょうか?
日本全国では約60%近くの方が3回目のワクチン接種を終了しています。
世界的に見るとドイツ、イギリス、イスラエル、フランス次いで日本が3回目の接種終わった割合が多いのです。

ところでなぜ3回目のワクチンが必要なのでしょうかこれは2回目のワクチンによる抗体価が時間とともに減少してくるからです。これによって国の方針としては2回目の接種8ヶ月後あるいは6ヶ月後経過してから3回目のワクチンを打ちましょうと言うことになりました。
ただし国の方法では2回目のワクチンの効果がどのように低下してくるか明らかにされていません。
ワクチン接種後の抗体価が低下すると言われていてもどれぐらいのスピードなのか実際にはよくわかっていない方が多いと思います。
そこで当院では2回目を接種を受けられた方の抗体価がどのように変化してくるか測定してきました。また3回目の接種後も測定しました。

結果
まず2回目接種から解析していきます(図1:全体)

2回目のワクチン接種後後抗体価を測定できたのは93件でしたそのうちファイザー社製のワクチンを受けたのは75人、モデルナ社製のアクチンを受けたのは18人でした。

まず全体93人の2回目接種後の抗体か2のグラフを示します(図1)

図2はファイザー接種を受けた75人のグラフです。そして図3はモデルナワクチン接種を受けた18人のグラフです。

図2(2回目接種 ファイザー群)

図3(2回目接種 モデルナ群)

図4は3回目を接種後の抗体価の推移です。これは症例数が少ないのでモデルナもファイザーも合わせて13人の検査結果です。

図4(3回目接種PM混合群)

 

どの図中に示されている近似式によって抗体がほぼ効果が無くなる(10未満)までの日数が推測できます。
2回目の接種で有効性がほぼないと考えられるのは何日後かを求めてみます。ファイザー製モデルナ製ワクチン全体で見てみると約210日でワクチン抗体価は無効になってしまいます。
3回目の抗体3回目のワクチンを接種した場合は抗体価持続時間が長いのでしょうか?そう期待しましたが、実際のところは計算すると約190日と言うことになってしまいました。

4回目のワクチン接種を受けた方は当院にはまだいらっしゃいませんができればまたこの検査を継続していきたいと思います。
ひょっとしたら、3回目のワクチン効果が2回目のワクチン効果より持続時間が短かったと同じように4回目は2回目3回目よりさらに有効時間が短くなってしまうかもしれません。となると、どんどんどんどん有効時間が短くなってくる。すなわちブースターを常に 接種すべきだと言うことになってしまいます。これはとても非現実的なことです。

現実的にはワクチンを接種されている方の方が接種されてない方よりも臨床症状は軽度であり重症化が低下しています。このことはワクチンは不要ではないと言うことです。さらに今後大事なことは、コロナウイルスに罹患しても症状が早く改善し重傷化を防ぐことができる治療薬が早く臨床の現場で自由に使えるようになればワクチン接種の回数が少なくてすむでしょう。

当院患者様でコロナウイルスワクチン接種を3回受けられた方の中には、副反応としての倦怠感やら発熱された方がいらっしゃいます。私はその方たちに「良かったですね、2回のワクチン接種によって抗体ができていた証ですから」と説明していますし、2回目接種後の抗体価が分かっている方には3回目接種後副反応の程度予想や対処法を教えています。

たとえ、有効時間が短くなると言っても、あるいは副反応が起こると言っても、どうか、3回目のコロナワクチン接種を積極的に受けてください。

 

**データのまとめには、研究職についておられる患者様の協力でできあがりました。感謝いたします。

**抗体価測定には ベックマン・コールタール社製試薬を用いています。 単位は AU/mL ,10以上で陽性とされます。

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